[2009年10月29日掲載]
ある機会に、OKIネットワーカーズのメンバーに、仕事に対する意欲、また夢や希望を寄せてもらった。現状の仕事に満足しているとする答えが多く、OKIワークウェルでの在宅勤務という働き方が、無理なく社員に受け入れられていることが分かる。その上で、多くが「余裕があればこんなことをやってみたい」といった意欲ものぞかせる。
以上は、画像チームから寄せられたコメント。画像チームは、OKIネットワーカーズの中でも美術的スキルのあるメンバーの集まりである。新規のホームページやポスターを手がける場合、まずディレクターが全体の設計を行う。それをもとに、画像チームのメンバーが視覚要素を作り上げる。ビジネスのホームページやポスターには、それなりのデザインが要求される。個性はあまり活かせないが、どこかに独創性も持たせたい。これが画像チームのメンバーに共通する思いだ。
OKIネットワーカーズには、プログラミングの分野に長けたメンバーも少なくない。元々がプログラマーであったり、入社後にそのスキルを身につけたりといった面々である。OKIワークウェルでは、ウェブ・アプリケーションの構築など、プログラミングに関わるプロジェクトも順調に増えてきている。
OKIワークウェルにおける在宅就労の紹介を通して、障害者の社会参加を喚起したい。障害を負って間もないような人に、目標や自信を持たせたい。そういった願いが、自らの働く姿を見せることをもって叶えば、それも大きな社会貢献になる。このように、OKIワークウェルで働くことに、社会的使命を感じているメンバーも少なくない。
これらの業務は、今のところOKIワークウェルには存在しない。しかし、コーディネーターとの“スキルアップ面接”では、このような希望や企画を自由に提案できる。コーディネーターは、それをじっくりと聞いてくれる。
OKIワークウェルには社内報はないが、“かわら版”がメンバーによって発行されている。これは、そのメンバーが、社員間の親睦を図る目的で提案したものだ。この“職場がおうちへやってきた~OKIネットワーカーズ物語”の連載も、筆者の提案によって実現した企画である。
「メンタルケアの手伝いをしたい」という社員は、「私にはこれといった資格も、仕事の実績もない。それでも会社の役に立ちたい。私は、障害者としての生活が社内で一番長い。メンバーへのピア・カウンセリングなどができればいいな、と考えています」と話す。
以上は、会社の将来についての社員なりの夢である。社員はそれぞれ、OKIワークウェルという職場に愛着を持っている。これは、自分を活かしてくれる会社に対する感謝の念ともとれる。
OKIネットワーカーズのメンバーは、それぞれの障害との闘いの中で、毎日を意欲的に生きている。重い障害があっても、社会に役立つことができる。そういう自信と、支えてくれる人々への感謝の思い。こういったことが、心を豊かにさせているのではないだろうか。
この前向きで真摯な姿勢を、一日でも長く働いて貫きたい。とはいえ、無理だけはできない。木村社長の言う「がんばらない、あきらめない」をモットーに、自分なりの目標に向かって一歩一歩を踏みしめていく。これがOKIネットワーカーズの、ありのままの姿なのである。
OKIネットワーカーズは、その輝かしい未来に向かって、今後も粘り強くチャレンジを繰り広げ、さらなる成長を遂げていくことになるだろう。
OKIワークウェルで活躍するOKIネットワーカーズのメンバーを物語でご紹介します。