職場がおうちへやってきた

職場がおうちへやってきた 第11回 - OKIワークウェル創業

[2009年9月16日掲載]

活躍するディレクターたち

在宅勤務者のリーダーとして、プロジェクトのとりまとめを行うディレクター。OKIワークウェル取締役の津田は、ディレクターに求める資質として「技術力」、「プロジェクトのマネージメント力」のほか、「コミュニケーション力」、「リーダーシップ」などを挙げる。OKIワークウェルでは現在、3名のディレクターが活躍している。

田中真一ディレクターは、中学時代の事故で頚椎を傷めた。1999年、5人目のOKIネットワーカーズとしてOKIに入社。生活の大半に介助が必要という状況だが、家族の協力も得て在宅勤務をこなしている。大学で経済を専攻しながら、社会福祉法人東京コロニーのIT技術者在宅養成講座を受講。手堅い管理能力に定評がある。

矢嶋清美ディレクターは、関節リウマチのため車いすで生活している。田中と同じく、IT技術者在宅養成講座の出身である。2001年、OKIネットワーカーズに参加。緻密な作業計画、懇切丁寧な指導でメンバーを導く。

武田昌利ディレクターは、契約ミュージシャン(ギター)だった20代半ば、木登りの最中に落下し頚椎損傷を負った。知人にパソコンを勧められ独学。その後、あるIT関連会社のサーバー管理を在宅で請け負う中で、CGIなどのプログラミングも習得した。2002年、OKIソフトウェアに入社。スマートな対応で、並行する複数のプロジェクトを手際よくリードする

以上の3人に、インタビューをしてみた。

ディレクター業務で、いつも心がけていることは何ですか。

田中 「作業中は、メンバーに無理がかかっていないか、そういう気配りを第一に考えます。作業を円滑に進めるだけでなくて、クライアントにプラスアルファの提案や成果物を提示したいと思っています」

矢嶋 「メンバーが作業しやすい方法で、作業解説・手順等を考えて進めていくことを心がけています。成果物の品質向上も忘れないで、クライアントが満足されるものを提案、制作していけるようにしたいと考えています」

武田 「クライアントとのやりとりで不明・曖昧な点を残さないことです。また、メンバーとのコミュニケーションを頻繁にとるようにしています」

ディレクターとしての「むずかしさ」についてお聞かせください。

田中 「クライアントの要望をメール・資料から汲みとることや、どうすればクライアントに喜ばれるものができるか、検討に苦慮することがあります。また、メンバーはそれぞれ複数のプロジェクトを抱えていますので、納期に間に合わせるためのスケジュールや作業分担の調整が難しい場合もあります」

矢嶋 「クライアントの要望を正確に汲みとって、それを形にしていくことでしょうか。品質を維持しながら、納期のバランスを考えて作業を進めていくことも、むずかしいところです」

武田 「プロジェクト全体の進捗や各担当の進捗、クライアントとのやりとりといったものを、滞りなく進めていかなければならないことです。複数人が一つのプロジェクトに関わるものですから、そこにむずかしさがあります」

ディレクターとしての「やりがい」は、どんなところで感じますか。

田中 「メンバーに適切な作業分担をして、スケジュール通り円滑に納品ができた時ですね。プラスアルファの提案をして、その結果、良いものができたとクライアントに喜んでいただけた時も」

矢嶋 「私も、メンバーの皆さんと協力して制作したものが形となり、クライアントに喜んでいただけた時、やりがいを感じます」

武田 「さまざまな案件で経験を積めることです。未経験の案件は、やり切れるかどうかを探るため、十分に下調べを行います。現状で不可能であることが分かれば、課題として次の目標となりますし、できそうだと判断して実際にその案件を完了できれば、自信になります」

津田取締役は、彼らディレクターに大きな期待を寄せる。

「ディレクターが中心となって、在宅勤務者だけで仕事が進められるようになるのが理想ですね。私としては“OKIネットワーカーズの、OKIネットワーカーズによる、OKIネットワーカーズのための事業”が目指すところかな。そういう期待があって、ディレクターへの要求は、厳しいものになってしまうかも知れないですね」

<次回(2009年10月8日発行)につづく>

サクセスストーリー

OKIワークウェルで活躍するOKIネットワーカーズのメンバーを物語でご紹介します。

  • 質実剛健
    ソフトウェア開発技術者の資格を持つ、清倉健。(頚椎損傷)

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