経済ウィークリーコラム「にっぽん診断」

人材育成、五つの「き」

今年も多くの企業が新入社員をお迎えされたことと思います。当社にも14人の新人が入社しました。新人は、職場において上司や先輩等の指導を受けて成長していきます。さまざまなことを経験して可能性をより広げられるかどうかは育成への姿勢によって変わります。

当社は障がい者雇用を行っている特例子会社です。社員の大半には重度の障がいがあり、通勤が難しいため、パソコンを使って在宅勤務をしています。コロナウイルス禍で在宅勤務への理解は進みましたが、重度の障がいのある人にとって在宅勤務は難しいと決めつけている方もいます。障がいのある本人も自分の限界を決めてしまっていることがあります。ご家族や特別支援学校などの先生にもできないと思い込んでいる方々がいますが、この決めつけが可能性を狭めてしまいます。

確かに在宅勤務には身につけなければならないことがあります。また、自律的に仕事を進めることも求められます。しかし、やる気があり、学ぶ意欲があれば働くことを諦めずに、在宅勤務に挑戦してほしいと思います。いくつになっても成長はできますし、人材育成に力を入れている職場は多くあります。

私は障がい者雇用の現場に7年間いました。人材育成に必要だと思っていた三つの「き」、「(決めつけないで、期待して、鍛える)」だけでは不十分だと気がつきました。今では五つの「き」を実践しています。最初からできないと「決めつけない」ことが、とても大切です。ちょっと難しいかもしれないと思っても、やってみると案外できるようになります。次に、あなたならできると「期待して」、経験する「機会を与えて」、指導によって「鍛えて」いきます。

機会を与えることは重要です。経験を積むことが自信となり、失敗からも多くを学べます。ここが肝心ですが「気遣う」ことです。やらせっぱなしでは不安になる人もいます。できているかどうかを気にかけて、元気づけてください。必要に応じて大丈夫だと声をかけるだけで、安心して取り組むことができます。

この五つの「き」を実践することで大きく成長していきます。ぜひ試してみてください。



Pickup Contents

      お問い合わせ

      お問い合わせ