最近、テレビ番組を見ていて、ミラーニューロンという神経細胞の働きを知りました。この細胞は、自分が何かをしている時だけでなく、他の人がその動きをしているのを見たり聞いたりしている場合も、同じように働くそうです。
番組では、人がスポーツ観戦に熱中するのは、スポーツを見ていると脳の中でミラーニューロンが活性化し、まるで自分もプレーしているような気分になり、ワクワクやドキドキを強く感じられるからだと紹介されていました。スポーツ観戦以外にも、さまざまな場面で人の動き・気持ち・考え方を感じ取ることに役立ちます。
当社では年に1回、「合同遠隔社会見学」を行っています。移動の難しい全国の特別支援学校の生徒たちを中心に、仕事の現場を知る機会を提供し、キャリア教育を支援するオンライン授業を行っています。昨年は、長野県諏訪市のエプソンミズベ株式会社(セイコーエプソン株式会社の特例子会社)を訪問し、地元、花田養護学校の2人の生徒がプリンターカートリッジのリサイクル業務に挑戦しました。その様子をライブ中継で見ながら、資源循環型社会についても学びました。
生徒が体験する内容を盛り込んだ授業は初めてでしたが、大変好評でした。参加した約250人名の生徒は、リサイクル作業をしている人の手の動き等を熱心に見ていました。頭の中で真似をしながら、「もし自分がやったら」と想像し、自分もやっているような気持ちになったに違いありません。頑張っている人の姿を見て、相手の考えや気持ちを感じ取り、自分も「やってみたい!」と、挑戦する勇気が湧いたことでしょう。きっとミラーニューロンが良い働きをして、見ているだけでも“やっている気分”になり、学びが深まったはずです。共感力は大切だと感じます。
このように、自分が同じように体を動かさなくても「見て、想像する」だけで、体験している気持ちになるのであれば、ミラーニューロンを働かせる機会を増やしたいと考えます。今年は、冬季五輪・パラリンピックやサッカーワールドカップもあります。まずはスポーツ観戦でこの細胞を活性化していきたいと思います。