誰しも仕事においてミスや失敗はしたくありませんが、時として起こってしまいます。完全にゼロにすることは難しいですが、少しでもミスは軽減したいものです。
生産現場の品質管理に関連する話を聞く機会がありました。そこで3Hという言葉を知りました。安全で快適、効率的な職場環境を作るための3S(整理・整頓・清掃)は有名ですが、は行で始まる言葉の頭文字をとった3Hが何を指しているのか、私には全く想像がつきませんでした。分かってしまえば、「なるほど」と合点のいくものでした。
品質管理で使われている3Hは、「初めて・久しぶり・変更」の頭文字をとったものです。失敗を起こしやすい状況をまとめてみると、初めて行う作業や久しぶりに行うこと、手順や方法が変更された場合に発生することが多いそうです。通常時はミスが少なくなる傾向にあるため、3Hのタイミングでみられる変化を見逃さないようにコントロールし、品質不具合を未然に防いでいると紹介がありました。3Hそれぞれに適正な管理を行うことが、ミス防止につながるようです。
3Hを知り、改めて私の職場でのミスを考えてみると、「初めて・久しぶり・変更」のタイミングで発生することが多いように感じます。たとえば、新人が職場配属されたばかりの頃は、業務に必要なシステムへの入力ミスが起こります。慣れていないので仕方がありませんが、マニュアルを確認しながら入力するように、事前に注意を促すだけでもミスは軽減できそうです。
久しぶりに行う作業では、やるべき手順を忘れてしまいミスを起こしてしまいます。事前に手順を確認する行動をとるだけで、ミスが防げそうです。また、作業に変更がある場合は、無意識のうちにいつも通りの手順で行ってしまい、失敗することがあります。しかしながら、事前に3Hでミスが発生しやすいことを意識し、いつも以上に確認を怠らなければ、ミス防止につながるはずです。
3Hは簡単に覚えられ、生産現場の品質管理だけでなく職場でも活用できます。ミス防止のために、3Hへの注意を心がけていこうと思います。