[2009年4月13日掲載]
2009年1月、OKIワークウェルで働く在宅社員全員に、ワークウェルコミュニケータについての感想をアンケートで聞いてみた。設問は4つ。結果は次のとおりであった。
回答内容 | 件数 | 比率(%) |
---|---|---|
作業の効率化 | 17 | 36% |
操作が容易 | 10 | 20% |
孤独感の軽減 | 9 | 18% |
コミュニケーションが充実 | 7 | 14% |
経費削減 | 5 | 10% |
その他 | 1 | 2% |
まず最初に、ワークウェルコミュニケータの長所について尋ねてみた。回答では、およそ4割の者が「作業の効率化」と答えた。これは、複数の者が一度に通話できるという、ワークウェルコミュニケータの根本的な特徴が活かされていることを示している。また、連絡や打ち合わせがスピーディに行える点についても、大きな長所として挙げられた。
続いて「操作が容易」であること。頚椎損傷や筋疾患などにより手の不自由なメンバーにとって、メールを打つ、電話の受話器を握るといった動作は困難をともなう。思い立った時点で声を発すれば相手が応答し、任意の会議室においてボタンをワンクリックするだけで、即座にミーティングが行える。この、障害の有無に関係しない操作性こそ、ユニバーサルデザインの基本ではないだろうか。
そして「孤独感の軽減」。常時接続と共用ルームでの待機が前提であるため、共用ルームで交わされる会話はいつでも耳に入ってくる。本社事務所のガヤガヤした慌しい雑音が聞こえることもある。こうした「動き」をリアルタイムに感じとることで、在宅勤務の宿命ともいうべき孤独感が軽減される。また、数人が「コミュニケーションが充実」との旨の回答をしている。これも「孤独感の軽減」に通じるものであり、会話がダイレクトに行えるという、ワークウェルコミュニケータならではの効果である。しかも、電話の音声よりもクリアに肉声が響くため、それぞれの語り口や雰囲気といった個性にも触れることができる。顔の見えない同僚、上司の存在を身近に感じることで、一緒に作業を行っているという連帯感も醸し出される。
回答内容 | 件数 | 比率(%) |
---|---|---|
音質 | 12 | 33% |
機能追加 | 10 | 28% |
安定性 | 6 | 17% |
特になし | 3 | 8% |
その他 | 5 | 14% |
次に、ワークウェルコミュニケータの改善点について尋ねた。
最新バージョンのワークウェルコミュニケータは、初めの頃に比べると、システム自体の進化はもちろん、音質についても飛躍的な向上を見せている。しかしながら、マイクおよびスピーカーの機種、使用するパソコンの性能、通信回線のスピードなどユーザー側の設置環境によっては、満足な状態で動作しない場合もありうる。「ハウリングや雑音が時々発生する」「音が割れる・途切れる」など、およそ3割のメンバーが音質のさらなる向上を期待している。
ワークウェルコミュニケータに現在搭載されている機能だけでも、多地点の音声会議システムとしての役割はじゅうぶんに果たせる。それを認めた上で「こんな機能があればもっと便利である」といった評価も寄せられた。「セキュリティ対策として、会議室に鍵をかけて部外者が入室できないようにすると良い」「マイク消し忘れの警告機能がほしい」などの意見である。
良くない点として、「気が散って作業の邪魔になることもある」という意見があった。これに関連して、唐突に声がして驚いたりすることのないよう「呼び出し音の機能搭載」を望む声も挙がった。このようなマイナス面をためらわずに認め、それらをできる限り改善していく。これも、品質向上のための大切な要素である。
回答内容 | 件数 | 比率(%) |
---|---|---|
作業効率の向上 | 24 | 59% |
電話が不要 | 4 | 10% |
勤務に実感 | 4 | 10% |
孤独感解消 | 3 | 8% |
作業に不可欠 | 1 | 3% |
その他 | 4 | 10% |
3問目は、ワークウェルコミュニケータの効果についての質問である。ワークウェルコミュニケータは、実際の業務の中で、どのように活かされているのだろうか。
半数以上の者が「作業効率の向上」を得られたと答えている。「すぐに打ち合わせができるので作業がしやすくなった」、「メール作成の手間が減った」などの回答である。連絡を活発にとれるようになり、それが作業効率の向上に繋がったことが伺える。また、「ストレスが減った」、「社内でのコミュニケーションが深まっ た」といった、心理的効果による作業効率の向上を伺わせる意見も挙げられた。
孤独感の解消も、その実現を果たしている。同じ空間・時間で仕事をしているような雰囲気によって、孤独感が和らぐといった効果が得られるようである。
自身が会社や全国に散らばるメンバーと、ネットワークでつながっていることで、「会社で働いているという実感がわく」、「良い意味での緊張感がある」など、仕事への姿勢についての効果を挙げる声もあった。
最後の設問では、ワークウェルコミュニケータの応用について意見を求めてみた。その結果、以下のような提案が寄せられた。
インターネットへの常時接続の環境があれば、ワークウェルコミュニケータの用途は多岐にわたるものと考えられる。ビジネスや教育に止まらず、医療や介護、緊急時など、日常生活における通信ツールとしても、その役割をじゅうぶんに果たせるものとなるだろう。
緊密なコミュニケーションによって、個々の立場が明確になり、使命感を持って作業に集中できる。自宅にいながら、会社で仕事をしているという実感も得られる。ワークウェルコミュニケータが在宅勤務にもたらす効果は、間違いなく大きいということができる。
OKIワークウェルにおいて、ワークウェルコミュニケータは、もはや業務に欠かすことのできない、重要なビジネスツールとなっているのである。