2019年1月21日
株式会社沖ワークウェル
沖電気工業株式会社
OKIの特例子会社(注1)であるOKIワークウェル(社長:津田貴、本社:東京都港区、以下 OWW)は、文部科学省・経済産業省主催の第8回キャリア教育推進連携表彰「優秀賞」を受賞しました。今回の受賞は、OWWが長年にわたり継続して実施している、肢体不自由特別支援学校における「遠隔職場実習」、「キャリア教育の出前授業」が評価されたものです。
キャリア教育推進連携表彰は、文部科学省と経済産業省が共同で、教育関係者(学校や教育委員会等)と、行政(首長部局等)や地域・社会(NPO法人やPTA団体等)、産業界の関係者(経済団体や企業等)が連携・協働して行う地域全体での学校を中心としたキャリア教育の取り組みを表彰するものです。
OWWは、独自開発のテレワークシステムを活用し重度障害者の在宅雇用を20年間継続しており、全国20都道府県で約50名が在宅勤務しています。「車いす使用など移動が困難で会社に通えない生徒に向けた職場実習環境を提供してくれる企業がないので困っている」という全国の肢体不自由特別支援学校からの要請にこたえるため、障害者の在宅雇用の経験を学校教育に活かす取り組みとして、「遠隔職場実習」や「キャリア教育の出前授業」を実施してきました。2004年より開始した「会社に行かない働き方」を体験する「遠隔職場実習」への参加者は140名を超えました。また、「キャリア教育の出前授業」は2011年より開始し、これまでに実施回数は約50回に達しています。
全国の肢体不自由特別支援学校では、OWWの「遠隔職場実習」や「キャリア教育の出前授業」などを通じ、テレワーク就労システムと社会で求められる能力や態度に関する理解が進むこと、児童生徒のあこがれる「会社に行かない会社員」として働く先輩ができることで、働く意欲と学習意欲の向上につながっています。また、障害のある児童生徒の就労を真剣に考え、企業が自ら学校に来て出前授業と職場実習を行い、多様な働き方を示すこの取り組みには、保護者も積極的に参画しています。
さらにOWWでは、障害者の在宅雇用の経験を学校教育に活かす取り組みとして、肢体不自由特別支援学校の児童生徒を対象とした遠隔社会見学も実施しています。今後も、子どもたちの勤労観・職業観を育成するキャリア教育への支援活動を続けていきます。
「障害者の雇用の促進等に関する法律」に定める、障害者の雇用に特別の配慮をした子会社。