2018年10月29日
株式会社沖ワークウェル
沖電気工業株式会社
島根会場の授業の様子
OKIグループの特例子会社(注1)であるOKIワークウェル(社長:津田 貴、本社:東京都港区、以下 OWW)は、10月23日、社会貢献活動として、IoT技術による「遠隔授業ソリューション」の提供により、全国特別支援学校8校の約50名の肢体不自由の児童生徒たちを対象にした合同遠隔社会見学の実施を支援しました。
OWWが支援を続けている遠隔社会見学は、2015年の第1回目から4年連続4回目の開催となります。1回目、2回目は小豆島の醤油蔵の見学、3回目は北海道八雲町さけます事業所の見学を実施しました。4回目の今年のテーマは「地球から宇宙の果てまでを見学」です。今回の参加校は、北海道八雲養護学校、東京都立北特別支援学校、東京都立府中けやきの森学園、静岡県立東部特別支援学校、香川県立高松養護学校、山口県立周南総合支援学校、島根県立江津清和養護学校、徳島県立鴨島支援学校の8校でした。
「遠隔授業ソリューション」は音声と映像に加えホワイトボード機能も備えており、離島や僻地の遠隔授業に適しています。当日、東京都立府中けやきの森学園の教員と縣 秀彦准教授(自然科学研究機構 国立天文台)が、全国の教室で学習している生徒たちに向け、国立天文台三鷹キャンパスから授業を行いました。縣准教授は仮想宇宙空間シミュレーションソフトウェア「Mitaka」を使用し、太陽系惑星や天の川の解説をしながら、児童生徒たちを教室にいながらにしての宇宙旅行へといざないました。
授業を終えた子どもたちは「遠く離れた天文台の人から、宇宙のいろんな話が聞けて面白かった。他の学校の友達の声を聞くことができ新鮮な感じがした。また参加したい」と楽しそうに感想を話していました。教員からも「今回の取り組みによって、子どもたちの興味や世界が広がった。宇宙に興味をもってもらうことで、子どもたちが自分の将来を考えるきっかけになってほしい」との所感が聞かれました。
OWWでは、障がい者の在宅雇用の経験を学校教育に活かす取り組みとして、このほかに特別支援学校(肢体不自由)の児童生徒を対象とした出前授業と遠隔職場実習も実施しています。今後も、子どもたちの勤労観・職業観を育成するキャリア教育への支援活動を続けていきます。
離れた場所を音声で結んで生きた授業ができます。
OKIワークウェルが開発した、在宅勤務に適する音声コミュニケーションシステム「ワークウェルコミュニケータ」を活用します。
タブレット端末のアプリで、教材を共有したり、黒板さながらに手で文字を書き込みながら授業を進めることができます。
ネットワークカメラの映像配信により授業の雰囲気を生中継できます。
離れた場所の教員の顔を見ながら授業を受けられます。
「障害者の雇用の促進等に関する法律」に定める、障がい者の雇用に特別の配慮をした子会社。