木村のつぶやき つぶやきNo.6(2007年10月) 「ふるさと納税」で山村の活性化
やっと猛暑の夏が終わろうとしています。夏休みに奥入瀬渓谷散策ツアーに参加し、渓谷の涼しさと森林浴を楽しみましたが、渓谷沿いに道路があり始終車の音がし、せっかくの非日常の楽しみを奪っています。この道路がなければもっと良い観光資源になっていたと思います。地域住民の利便性も大切ですが、人をもっと引きつける「田舎力」を大切にした山村の活性化が必要だと思いました。
最近、国は「ふるさと納税」という制度を検討しているようです。地方で育てた人材が都会に行ってしまい、地域としては無駄金になっているといいます。また、山村を守っているからこそ、きれいな水や空気の恩恵を都会の人が受けているのも事実です。応分の負担を都市の住民も、というのが理屈です。その通りだと思いますが、もっと積極的な観点からもこの施策を膨らましていったらよいと思います。
都会の住民には最早ふるさとはありません。じいちゃん、ばあちゃんのふるさとはあっても、こどもが昔のように田舎の親戚で何日間も田舎に泊まれる環境にはありません。都会の住民にはふるさとがなくなりつつあります。私には残念ながらまだ孫がいませんが、果たして孫が私の田舎に泊まりにいけるでしょうか。旅行のパンフレットを見ると親子で田舎体験的なツアーが人気のようです。ふるさとのない都市住民が増えている証拠です。よって、「ふるさと納税」は必ずしも自分のふるさとに納税することにはなりません。
ふるさと納税額を増やすためには地方自治体の営業力、田舎力が必須になります。宮崎県などは東国原知事により田舎力がアップしていますので、現時点で導入されたら優位になるでしょう。二匹目のドジョウを狙い、有名人で営業力のある人を組長にする自治体も増えるかも知れません。マーケティング会社にふるさと納税を増やすコンサルをしてもらうところも出てくるでしょう。納税者は納税したことによる権利を主張していき、納税先から長期滞在田舎体験サービスや農産物などを格安に提供され、本当のふるさとのようになっていくと予想されます。定年後の田舎暮らしの実現もスムーズに行きます。
さて、私が期待する農山村の活性化の姿をお話しします。農山村には企業が障害者雇用の場として経営する農場や牧場があり、そこでは知的障害者、精神障害者や地元の方々が生き生きと働き、農作物や乳製品を、そこの企業の都市住民を中心に販売します。販売品の中には曲がったきゅうりや、泥のついたままの大根があり、中には青虫がついているものもあります。企業の都市住民は家族を連れて、長期の滞在をし、レジャーや田舎の仕事体験もします。滞在中に仕事の必要があれば、テレワークで会社に出勤します。このような関係ができた企業の都市住民は、ふるさと納税者となり、税金とボランティアで農山村に貢献し、定年後の定住先ともなります。
話はどうしても障害者雇用とテレワークにいってしまいます。お許しください。
OKI社員有志は高崎市の観音山で観音様に見守られ春と秋に森林整備のボランティアをしています。私は去年の春を休み、さらに今年の秋も都合で参加できないのが残念です。森林に入り草をとり木を切るときは、大地のにおいと自然の偉大さを実感でき、先祖がえりをし、現世の悩みなど小さい小さいという気にさせてくれます。
山しごと 観音山に 萩の花